■取りこぼしなく音楽を届けたい 音楽ボランティア団体「SAMIYUNIひろしま」

 9月21日(土)、グループホームふれあい八本松で敬老会が行われました。このお祝いのひとときを盛り上げたいと演奏の依頼を受けたのが「SAMIYUNIひろしま」。利用者の年齢層を踏まえながらの演奏曲。曲の合間には会場に話しかけながらやさしい時間が流れます。会場からは演奏に合わせて歌声が聞こえてきました。

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 現在はボーカルの二宮盛一さんとギターの小島弘暉さんのユニットで活動する「SAMIYUNIひろしま」。結成は2018年でした。当初はボーカル、ピアノ、ギター、サックスのグループでしたが、今も変わっていないのは、音楽を聴く機会を持てない人に生の音楽を届けたいという思い。その思いを共有できるメンバーで活動しています。

 コロナ禍前は演奏依頼だけでなく、バンドグループとしても積極的に活動し、月2回程度の演奏活動を行っていました。コロナ禍を迎えて音楽活動が停滞する中、新たにひがしひろしま生涯学習ボランティアグループとしての登録を行い、地域センターや生涯学習センター、住民自治協議会からの依頼でも活動するようになりました。

 グループを引っ張るボーカルの二宮さんは、長年音楽業界に携わっている方。会場にいらっしゃる方に合わせて、その人たちが楽しめるように内容を構成します。30分程度の演奏から2時間の演奏まで、状況に応じて行ってきました。自分たちが楽しむための音楽よりも楽しんでもらうための音楽。そこを目的としているため、あえて、自ら「音楽ボランティア団体」と名乗りながら活動を続けています。

 実は「SAMIYUNIひろしま」では、今、メンバーを募集中です。長年音楽をやっていないけど、そんなふうに音楽を届けているなら、久しぶりにやってみようかなという方、いらっしゃいませんか。今まで音楽はやったことないけど、何かお手伝いできたら。という方も大歓迎です。大切なのは「思い」。生の音楽が聴けない状況にある人たちに音楽を聴いてもらいたい。その人たちを和ませる音楽を奏でたい。その「思い」を「SAMIYUNIひろしま」で形にしてみませんか。