■東広島から俳優デビュー 西條由夏さん
東広島在住 西條由夏さんは、3月7日(金)、8日(土)に舞台「母の桜が散った夜」で俳優デビューが決まりました。

この舞台は、元モーニング娘。の中澤裕子さん主演で話題となった作品で、今回も森岡利行さんが演出を手がけます。
物語は、桜が咲き誇る季節、主人公・作次郎が母・光代の三十七回忌を迎える場面から始まります。母のようにはなるまいと生きてきましたが、久しぶりに集まった子供たちは離婚や望まぬ妊娠などの問題を抱え、家族の時間は衝突の連続となります。
しかし、子供たちを説得するうちに、自らも母に深く愛されていたことに気づきます。かつて恥ずかしく思っていたキャバレーで働く母の姿。しかし、満開の桜を見上げたとき、その愛の深さを知り、親の想いがどれほど強いものかを実感します。
家族の絆と親の愛を描き、観る人の心に深く響く感動の作品のようです。
もともと東京でプロモーションプランナーとして活動されていた西條さんは、結婚を機に東広島にいらっしゃいました。出産後、再スタートに当たって人生と向き合います。
「今思えば、憧れがありながら、自分とは別世界だという思い込みから、裏方であるプロモーションプランナーの道に進んだのだと思うんです」と西條さん。
子どもの頃から言葉や歌で表現することが大好きで、小学生の頃には弁論大会でもご活躍。
人生の節目で「これからの人生で本当に表現したいことは何か」と考えたとき、簡単ではないことは十分理解しながら、俳優への挑戦を決断していました。
最初に取り組んだことは、演じることを学ぶこと。とはいえ、子育て中の西條さんが参加できる時間帯に演劇を学べる場所は広島にはなく、岡山まで通っていました。
転機となったきっかけは1人の俳優さんからの言葉でした。
「練習は練習。とにかくオーディションをうけまくって、本番をたくさん経験しなきゃいつまでたっても成長しないよ」
この言葉を受けて、チャレンジしたのが舞台「母の桜が散った夜」のオーディション。その結果、今回の出演に至りました。



西條さんは「母親だからできない、やってはいけない——そう思い込んで夢を諦めてしまう方もいるかもしれません。実際、私自身もそう感じていました。ですが、どんな環境でも挑戦し続ける姿を見せることで、同じように夢を持つ人たちの背中を押せたら嬉しいです。」とおっしゃいます。
ご自身もご家族の協力も得て、周りの方の応援も受けて、その上での挑戦であることに感謝しながら活動をつづけています。子育ても経験して、命の大切さを伝えていきたいという思いも強くなりました。ご自身の経験を踏まえた深みを加えながら、今後もいろんな作品で表現していかれることでしょう。
最後になってしまいました。恐らく、気になっている方も多いと思います。西條さんというお名前。新たなスタートの場、西条町から取ったお名前だそうです。西條さんの活躍が西条町の知名度アップにもつながりそうです。ぜひ応援していきましょう。
3月7日(金)と8日(土)に広島市のゲバントホールで行われる舞台「母の桜が散った夜」。西條さんのご出演は、3月7日(金)18:00~、8日(土)13:00~となります。お時間のある方は足をお運びください。

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