■糸かけアートってご存知ですか?
釘から釘へ真っ直ぐに糸を張る。こうしてできたシンプルな直線を組み合わせることで、様々な曲線が生み出され、独特の世界が表現できるアートです。
糸かけアートの美しさに魅了され、その魅力を多くの人に知ってもらいたい!という思いで活動されているのが「工房 糸遊【itoasobi】」主催の渋川さん。糸かけアートの教室を開いていらっしゃいます。

渋川さんが糸かけアートを始めたきっかけは、偶然、専門誌の中の作品を見かけたことでした。どうしてもやってみたい!と思い立って、探した結果、糸かけデザイン研究所に出会いました。インターネットで見つけた先生に、いきなりメッセージを送ったそうです。しかも、それが大晦日の真夜中。思いの強さがわかりますね。
先生と交渉して、facebookのグループページを使った、オンライン教室に参加することになりました。
最初のコースはカフェオーナーコース。基本的なデザイン32種類を練習します。それが終わると工房主コースで23種類のより複雑なデザインを学び、探究工房コースでいろいろな応用の仕方を探究し、最後の糸かけ師コースでは、自分のオリジナルのデザインが作れるように、パソコンでの設計の仕方や、作品作りに取り組み、今ではオリジナルの作品作りに励んでいらっしゃいます。




糸かけの作品作りは糸をかける以外にたくさんの工程があります。まずは、作品背景となる板づくり。板を切り出して、イメージに合った色を塗ります。水性ペンキやスプレーを使います。それが終わったら、釘を打ち、糸の色を決めてから、糸かけ作業ということになります。どんな図柄にするか、どこに釘を打つかは、事前にパソコンでしっかりとシミュレーションして決定します。
糸かけアートというと、どちらかというと手芸に近いものなのかと思っていましたが、木工の要素もあり、絵の要素もあり、数学の要素もあり、パソコンまで使うというように、複雑な作品作りだとわかりました。
糸をかける作業も結構大変。一本のくぎから複数の釘に糸をかけるという作業が連続するため、一つでも間違えると大惨事。全部作り終わった後で気づいて、泣く泣く作り直すという場合もあります。それでも、完成すれば、全てを吹き飛ばすほど美しい作品が生まれます。
「おかげでずっと徹夜なんです」とおっしゃる渋川さん。実は、現在、作品作りの真っ最中だそう。というのも、11月に広島で、作品展が開催されるからです。どんな作品が見られるのか楽しみです。
渋川さんの作品を直接見てみたい方は、ぜひ作品展にお出かけください。

少しでも体験してみたいと思った方は、ご連絡してみてください。
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TEL 080-6344-7513
