■ユーフォニアム奏者 本庄直子さん

 12月16日(土)、高屋町小谷にある西の池学園内地域交流ホームで素敵なコンサートが開催されます。タイトルは「ユーフォニアムとピアノによるコンサートin小谷vol.16 ~コントラバスとともに~」。このイベントを企画されたのは、ユーフォニアム奏者の本庄直子さんです。

 本庄さんは東広島で積極的に音楽活動をされていています。中学校で教えたり、演奏会を行ったり。皆さんは、本庄さんが演奏される楽器「ユーフォニアム」をご存じですか?金管楽器ということは何となく知っていますか?大きさはどれくらいかイメージできますか?長さは66㎝、重さは5㎏だそうです。結構、大きい楽器ですね。

 本庄さんがユーフォニアムと出会ったのは中学生の時。吹奏楽部に入部して、担当する楽器として割り振られたのが最初だそうです。大きな楽器で子供には扱いにくかったそうですが、先輩が奏でる素敵な音を聴いて、自分もそんな風に演奏したいという夢が生まれ、ユーフォニアム奏者としての一歩を踏み出しました。

 ユーフォニアムの魅力は何といっても音が素晴らしいこと。優しい響きと包容力のある音。豊かな音が場を包み込みます。本庄さんにとって、「大きくて運ぶのが大変!」というデメリットを打ち消すほど魅力的でした。小さいときからピアノを習っていた本庄さんですが、その音に魅了され、それ以降は「ユーフォニアム一筋」になったそうです。

 今回のコンサートはvol.16ということで、年1回だと15年以上続いていることになります。そんなに長い間、ユーフォニアムを続けていらっしゃる本庄さんに、目指すところが何なのかを質問してみました。まずは音。ユーフォニアムに限ったことではないですが、楽器の音は演奏者によって違います。体格や歯並び、体の使い方というようなことでも変わるそうで、他の演奏者が吹く音に憧れても、絶対に同じ音は出せません。それでも、音を強くイメージすると、その音に近づいていく。しっかりした理想の音を持ってそこを目指して吹き続けていらっしゃいます。もちろん、曲の音一つ一つの意味を表現すること、他の楽器の音との融合、究極的にはスポーツ選手でいう「ゾーンに入る」という状態で演奏してみたいと教えていただき、音楽をされている方だけが知り得る感覚を少し想像できた気がしました。

 ユーフォニアムの音色の特別さを感じていたのは歴代の作曲家たちも同じです。その美しさを生かした曲が多くあり、ユーフォニアムにだけ奏でることが許された、“おいしい旋律”が用意されているそうです。今から楽器を始める方!ぜひ、ユーフォニアムを選んでみてください。本庄さんはユーフォニアム教室もされていますよ!