■西条で三線教室!
西条町吉行にある欧風料理ブーゲンをご存じでしょうか。池のほとりにある落ち着いた雰囲気の建物でお店の中に入ると車が!おしゃれで面白さもあるレストランです。このブーゲンの2階で月に一度、三線教室が開かれています。もともとブーゲンのオーナーが三線に興味があり、やってみたいと思っていた時に、たまたま偶然、運命的に先生に出会われ、三線を始められたそうです。その後、お店に三線が置かれるようになり、それを見た方々が「三線をやりたい!」となり、先生をお招きして今年6月からお店の2階で教室が始まりました。12月10日㈯の練習には7名の方が参加されていました。
三線は沖縄の楽器。三味線に似ていますが、三味線より小さく、革の部分が蛇の皮で作られています。見せていただくと、こんなに大きな蛇がいるのかとそこに驚きました。練習は音の調律から始まり、皆さんそれぞれ自分の三線の音を調律していきます。その後、みんな揃って音を出しながら、先生による音のチェックが行われます。三線の音の出し方は三味線やウクレレやギターのように、左手で弦を押さえて右手ではじくというやり方。弦を押さえるとき、薬指を使ってはいけないというルールがあります。薬指は心臓に繋がっているから負担をかけてはいけないんだそうです。
次に、ドレミファソラシドをみんなで弾きながら確かめます。といっても、実は三線のドレミはドレミとは言いません。ド→合(あい)、レ→乙(おつ)、ミ→老(ろう)…というように、呼び方が違います。楽譜もドレミでは表記されていないので、どれがどの音なのか、慣れるまで一苦労のようでした。
その他にも、三線を演奏していると至る所に沖縄の言葉が出てきます。イントロのことを「うたもち」と言ったり、楽譜のことを「工工四(くんくんしー)」と言ったり、弦のことを「みーじる」「なかじる」「うーじる」と言ったり。わからないことばかり。先生が優しくて、生徒の皆さんもおおらかで、おだやかな笑いが絶えず、奏でる音色も沖縄の音。東広島市に居ながら、沖縄を感じられる時間でした。