■ 東広島ウィンドアンサンブル

 東広島ウィンドアンサンブルは吹奏楽団。1991年に立ち上がりました。企業の音楽隊や学校の先生の音楽グループなどを統合したのが始まりだそうです。団員は約70名。現在、定期的な練習に参加する人数は30人程度です。年齢層も様々。子育て世代を中心に20代から60代までが在籍しています。お子さんと一緒に練習に参加する人もいて、お子さん同士の絆も生まれています。

 楽団の運営はしっかり組織化されていて、取材に対応していただいた木村団長を始め、技術、会計、広報、総務など、役割分担が行き届いています。毎年行われている定期演奏会は、毎年秋に実行委員会が立ち上がり、そこを中心に行われているそうです。

 今年31回目を迎える定期演奏会。本来なら30回目の節目を迎えるはずだった2020年3月、コロナ禍に突入しました。息を吹くことで音が出る吹奏楽の楽器は、感染を引き起こす可能性があり、節目の定期演奏会は中止されることになりました。それ以降、練習すら難しい状況が続きます。それでも、練習したい団員のために、いつも通りの練習場所は確保し、できる活動を続けました。オンラインでの演奏配信や、無観客でのコンサートも行ったそうです。そんな時を乗り越えて、昨年、やっと、第30回の定期演奏会を行うことができました。

 今年の定期演奏会は、3月31日(日)午後1時半~サタケメモリアルホールで行われます。演奏会前、3月23日(土)に寺西地域センター行われた練習を見学させていただきました。

 この日は演奏会前の練習ということもあり、緊張感でいっぱいです。指揮者からの指摘を受けて、同じ演奏を繰り返し、確認していきます。演奏されていた『風紋』は雄大な音色でした。定期演奏会当日には、大きなホールで観客を魅了することでしょう。

今回の定期演奏会に向けて、実行委員長の楽市さんは、「今年度最後の日に東広島ウィンドアンサンブルの演奏を聴くからこそ、素敵な1年だったなあって思っていただけるような演奏会にしたいです。」とおっしゃっています。3月31日(日)は、是非、東広島ウィンドアンサンブルの定期演奏会にお運びください。

 団員の皆さんは、現役世代が多く、仕事を持っていたり、子育てをしていたり、自分の生活をしながら、東広島ウィンドアンサンブルの活動を続けていらっしゃいます。その魅力を木村団長に伺うと「私は、大学生の時に入団して、皆さんにかわいがってもらいました。友達でもない、会社の同僚でもない、心地よい人間関係があります。演奏していると気持ちいいと思える時があるんです。時々ですけどね」

 このお話を聞いて、素敵だなあと思った方。ぜひ、参加してみてください。

東広島ウィンドアンサンブルHP