■賀茂吹奏楽団

 賀茂吹奏楽団は1994年に結成され、今年で30年目。長きにわたって東広島に音楽を届けてくださっています。もともとは、賀茂高校の吹奏楽部OBが卒業後も演奏ができるところがあればという思いでつくられました。今も団長を務める松浦さんが、高校卒業と同時に立ち上げられたそうです。当初は団員のほとんどが賀茂高校出身者。団員の人数も少なく、15人程度で続けられていました。それでも、時間がたつにつれて、徐々に人数が増え、人が増えると、その周りの人への口コミでまた人が集まり、ということで、現在では50人以上の団員が在籍。賀茂高校出身者ではない団員の割合がどんどん増えていったそうです。

 今回は、5月20日(土)に練習場所の三永地域センターに伺い、練習を見学させていただきました。午後6時、練習開始時間から徐々に人が集まります。団員の方の仕事や年齢はそれぞれ。練習開始時間までに来ることができない人もいらっしゃいます。練習開始からしばらくは、各自個人練習を行って、7時過ぎくらいから全員での合奏が行われました。それぞれのタイミングで練習に参加し、みんなと音をあわせられるようになっています。

 この日の全体練習では「ひがしひろしま音楽祭 くららフェス2023」に向けた曲目が練習されていました。今年のテーマは“映画音楽”ということで、『フォレストガンプ』、『ラ・ラ・ランド』と懐かしい映画の曲が練習会場に響きます。速さや音もしっかり確認しながら、進められていました。

 吹奏楽で演奏される楽器をご存じですか?フルート、クラリネット、サックス、オーボエ、ファゴットなどの木管楽器や、トランペット、ホルン、トロンボーンなどの金管楽器。中学校の遠い記憶をたどって、そういえば、打楽器もあった!と思い出しました。今回初めて見たのはコントラバス。どうしてここにコントラバス?と目を疑いましたが、吹奏楽の基本編成に含まれている楽器なんだそうです。

 初めて見たものもありました。これはなんだかわかりますか?

ミュート(弱音器)と呼ばれるもので、音を変えるための道具なんだそうです。求める音色を奏でるためにいろいろな手法があるんですね。

 賀茂吹奏楽団では、毎年、サマーコンサート、ひがしひろしま音楽祭、スプリングコンサートという3つのイベントを軸に活動をおこなわれてきました。最も大きいイベントはスプリングコンサート。2009年からはサタケメモリアルホールで開催されています。曲目も半分以上は初披露のものを届けてくださっているそうで、聴きごたえのあるコンサートです。サマーコンサートは三永地域センターで行われてきましたが、コロナ禍はお休みされていました。今年は再開が検討されているようです。

 そして、まもなく開催されるのが、ひがしひろしま音楽祭での演奏です。7月9日(日)11:00~くらら小ホールで行われます。

 賀茂吹奏楽団では団員も募集されています(現在、チューバ急募とのこと)。松浦さんによると、みんなの演奏が一つになったときの一体感が吹奏楽の醍醐味だそうです。このような吹奏楽の醍醐味に興味をもたれた方、賀茂吹奏楽団に参加してみませんか。ホームページやTwitterものぞいてみてくださいね。