■楽描道場」で己書(おのれしょ)を体験しませんか。

 楽描道場は豊栄、福富、八本松、西条(くらら、三屋)、高屋でそれぞれ行われています。己書という表現をつかって、書の作品を制作する教室です。己書って何?と思われる方も多いでしょう。描いて字のごとく、己書は、自分の好きなようにアレンジしながら文字を書く方法です。

 実際に、久芳地域センターで行われている福富教室で体験させていただきました。

 この日行われていたのは年賀状作り。先生のお手本をもとに己書に挑みます。見よう見まねで文字を書てみました。「あれ?先生の文字とちょっと違うかな?」と思っていたら、コツを伝授していただきました。

コツは三つ。文字の最初は●から始まる。文字の縦線は下から書く。横線は右から書く。漢字もひらがなもカタカナも書き順通りには書きません。それどころか、線を書くのもいつもの逆。実際にやってみると、「あ!また間違えた!!」となります。

ところが先生はおっしゃいます。「己書に間違いはないんです。書き方を意識して書きますが、違ったとしてもそれはそれ。徐々に慣れればいいんですよ」

そう言われると心が軽くなります。しかも、書道と違い、二度書きOK。少しぐらい間違った線を書いても、太い線を上書きすれば、素敵に仕上がります。

 

 書き順関係ないの?線は逆から引くの?と不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれません。実はこの方法、脳にとっても良いそうです。認知症予防にもなるそうですよ。また、児童療育の分野でも有効なものなんだそうです。

楽描道場で指導していらっしゃる荒井先生は、もともと、児童療育に関連した仕事をしていらっしゃって、己書に出会ったそうです。子供たちの成長にも己書は有効だと実感されて、来年の4月からは高屋町に放課後楽描クラブを開所するそうです。

どの教室でもいつでも体験できますので、気になる方は足をお運びください。